アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
24
-
「結局さ、答えは本人に聞くしかないよな」
紅輝が最もなことを言った。
そして俺を見て親指を立てて笑う。
「大丈夫!灰凌のその天然を発揮して聞いちゃえばいいんだよ!」
「それってもう天然じゃないよね!?」
「養殖天然」
「養殖天然じゃないし、そもそも天然じゃないから!」
「ふははっ!」
もしや紅輝、楽しんでる?
まだ笑ってる紅輝を横目に立ち上がった。
「どこ行くの?」
「ご飯食べに行く」
「もうそんな時間か!待って、俺も一緒に行く」
「やだ」
「え、なんでよ」
「笑うから」
「笑ってごめん〜」
ジト目で見ると紅輝は顔の前で両手を合わせて謝っている。
「今度はちゃんと真面目に相談乗るから〜」
自分で真面目に聞いてなかったことを白状した。
「俺は真剣に悩んでるのに」
「もちろん今までのことだって適当に答えたわけじゃないよ?でも、先のことまでは考えてなかった。ご飯食べたらさ、明日学校休みだし一緒に考えよ?」
ふざけることも多いけど、紅輝は基本的には優しい。
「でも紅輝ってちょっと馬鹿なんだよね」
「は!?ちょっと何急にディスってくんの?」
「あ、ごめん、考えてたことが口に出てた」
「もっと酷い!」
「あははっ」
「おい灰凌!笑い事じゃ…って先行くな!」
そして俺たちは食堂に向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 148