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次の日の夜、先輩が来るのを食堂で待っていたけど、先輩が食堂に現れることはなかった。
連絡してみようとして、連絡先の交換すらしていなかったことに気づいた。
俺のこと避けてるのかな。
もう、俺と話したくないのかな。
トボトボと部屋に戻る。
部屋に戻ると紅輝に怒られた。
「部屋知ってるんでしょ?行って来なよ。そうやって後回しにすればするほど会いづらくなるよ?」
その通りだけど、
「でも、藍野先輩が俺と会いたくないのに、無理やり会いに行くのは…」
「あーもう!うるさい!早く行って来な!会ってくるまで部屋に入れないから!」
と、部屋を締め出された。
そしてガチャンと音が聞こえた。
当然鞄は部屋の中で、ポケットにはスマホと財布しか入っていない。
「え…嘘でしょ…」
その後部屋をノックしても紅輝は出て来てくれず、スマホにメッセージが届いた。
"絶対入れない!"
……
俺は3階に上がり、部屋を見渡していく。
一度だけ聞いた、先輩の部屋番号。
見つけた308号室。
中から話し声が聞こえる。
コンコンと部屋の扉をノックした。
「はーい……って菱沼くん、どうしたの?」
出て来たのは菫玲先輩だった。
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