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それから、せっかくだから後夜祭行こうかと藍野先輩に誘われて後夜祭へ行く為に、再び学校へと向かった。
後夜祭では、グラウンドに用意されたキャンプファイヤーを囲んでワイワイして、初めての文化祭は色々あったけどとても楽しく過ごせた。
文化祭が終わった翌日は片付けで、授業はなく学校はいつもより早めに終わった。
部活が休みの紅輝と寮への帰り道で菫玲先輩と古瀬先輩に会った。
「こんにちは」
「こんにちは〜」
「菱沼くん、椿葵くん、こんにちはっ」
手を振った先輩の小指にはリングがはめられていた。
俺の視線に気づいたのか、菫玲先輩は照れたように笑った。
「へへっ、菱沼くん気づいちゃった?」
菫玲先輩はパッと手をひっくり返した。
そのリングは紫色のグラデーションになっていて、とても綺麗だった。
「昨日の後夜祭で桐哉にもらったの。ふふっ、綺麗でしょ?」
それはそれは嬉しそうで、事情を知っている俺は複雑な気持ちになった。
チラッと古瀬先輩を見ると笑った。
「昨日藍野の所に取りに行ったのこれ。ないことに気づいたの昨日の朝でさ、ほんと焦った」
「意外と桐哉ってドジだよね〜」
「菫玲にだけは言われたくないけどな」
「何それ〜!」
「あーもう、イチャつかないでくださいよ」
紅輝が苦笑しながら言った。
いや、本当に先輩相手によく言うなぁなんて感心してしまう。
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