アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
68
-
「そうだ!二人とも修学旅行のお土産は何がいい?」
菫玲先輩が尋ねてきた。
「どこに行くんですか?」
紅輝が聞く。
俺は藍野先輩と話したから、北海道に行くと知っていたけれど、そういえば、紅輝とは修学旅行の行き先の話まではしていなかった。
「北海道だよ!」
「北海道…じゃああれがいいです、あの、有名なチョコレートの…」
「チョコレートね、了解〜!菱沼くんは?」
「俺も紅輝と同じので…」
「ふふっ、分かった!楽しみにしててね!」
そして二年生は修学旅行へと旅立った。
その日の夜、藍野先輩からメッセージが届いた。
開くとそこには写真が数枚。
景色や建物の写真だ。
"菱沼くんみたいに上手く撮れないなぁ…"
とメッセージも添えられていた。
写真の撮り方が上手いとか下手とかそんなんじゃない。
こうやって、俺に送ってくれたことが嬉しい。
スマホを握りしめる。
そんな反応の俺を見ていた紅輝がニヤニヤしながら俺のことを見てきた。
「なになに〜?何が届いたの?」
「藍野先輩から」
「それは分かってるよ、反応見れば」
「っ…写真が」
「写真だけ?」
「あとメッセージも」
「そっかぁ…なんかやっぱり普通に仲良しだよね」
「あ、そういえば……」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
68 / 148