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「ん?」
紅輝にこの間の文化祭でのことを話していなかった。
スマホを学校に忘れて返事を出来なかったこと、
朝には返事をしてくれていたこと、
一緒に回ったこと、
他の先輩に絡まれてるところを助けてもらったこと、
そして、先輩の部屋でのことを話した。
菫玲先輩のことは省いて。
「ちょっと!いつの間に!?そういうことは早く教えてよ!文化祭からもう一週間以上経ってるんだけど!?」
「ごめん、整理するのにいっぱいいっぱいだった」
「……まぁしょうがないね。次からは言ってよ?」
「うん、なるべく」
そして次の日も、藍野先輩から写真が届いた。
先輩自身の写真はなかったけど、景色や建物の写真意外にもどんぶりから溢れそうなほど乗ったいくら丼の写真なども送ってくれた。
「紅輝見てこれ〜」
「何…?うっわ…めっちゃ美味しそう…こんなの飯テロじゃん…」
「ね、美味しそう…いいなぁいくら丼」
藍野先輩からは1日に数枚の写真が送られてきた。
俺が夏休みに先輩に写真を送って見ていた時、藍野先輩もこんな楽しい気持ちだったのかな。
そうだったらいいな。
3泊4日の修学旅行は、藍野先輩が送ってきてくれる写真のおかげで、楽しい気持ちで待っていられた。
少しも不安がないわけじゃないけど、こんな風に写真を送ってくれる藍野先輩を、信じてみようと思った。
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