アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
74
-
それから、俺たちのお付き合いは順調に続いた。
そんなある日、菫玲先輩に声をかけられた。
「ねぇ菱沼くん」
「菫玲先輩?どうしたんですか?」
「藍野くんと付き合ってるって本当?」
どう反応すればいいのか、一瞬言葉に詰まった。
ここで俺が嘘をつく必要はない。
本当のことを言ってしまっても、きっと藍野先輩は怒らない。
「ほんと、です」
「そうなんだぁ!早く言ってよ〜僕さっき桐哉から聞いたんだよ?」
「ごめんなさい、言うタイミングがなくて…」
「あ、ごめんね、責めてる訳じゃないからね!」
「いえ…」
っていうか古瀬先輩は何で知ってるんだろう?
藍野先輩が言ったのかな?
「あーうん、そう。聞かれたから答えたんだよ。ごめんね言ってなくて」
「いえ…全然それは…」
「菱沼くんも、聞かれたら言っていいからね」
「はい…」
菫玲先輩に言ったことを伝えるべき?
でも…
「菱沼くん?どうしたの?」
「…あ、いえ……」
どうしようかと悩んでいたら、両頬をムニッと摘まれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 148