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「へっくしゅん!」
「大丈夫?寒い?暖房つけたんだけど」
と、藍野先輩はリモコンを手に取りピッピッと温度を上げたようだった。
「大丈夫です…」
「明日は雪が降るかもって言ってたからね。冷えてきてるのかな」
藍野先輩は俺の腕を引き、ぎゅっと抱きしめる。
「っ…」
「明後日から冬休みだけど、年末年始は実家帰る?」
「あ、いえ…」
「帰らないの?」
「はい、今朝連絡があったんですけど、なんか応募した旅行券が当たったとかで、両親が旅行に行くみたいで」
そんな連絡があった。
メッセージの内容は当たったから一緒に行こうというものだったけど、俺は断った。
「着いていかないんだ?」
「たまには二人でと思って…」
「優しいね。じゃあ寮に残るの?」
「はい、家に一人で居ても寂しいので」
ポンポンと頭を撫でられる。
「藍野先輩たまに俺のこと子供扱いしてません?」
「してないよ?」
「ほんとですか?」
「……本当だよ」
「ちょっと間がありましたけど」
「菱沼くん」
「んんっ…!」
突然唇を奪われる。
「ん、ぅ……」
唇が離れると藍野先輩は悪戯に笑った。
「子供にこんなことしないよ」
「っ…!」
顔が熱くなっていく。
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