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藍野先輩と一緒に居ると、胸が温かくなる。
すごく幸せで、なんだかふわふわする。
「ふっ、赤い」
藍野先輩は俺の顔を見るなり笑って、優しく頬に触れた。
「だって、先輩がっ…」
「俺が何?」
「…〜っ!先輩ちょっと意地悪になってませんか?」
「そうかなぁ?」
意地悪されるのは嬉しいとは思わないけど、でもこんな風に笑う先輩を近くで見られるなら、意地悪されるのもいいかもしれない。
たまにがいいけど。
「そうだ、終業式の次の日は予定空いてる?」
「空いてますけど」
「終業式の日は?」
「?どっちも空いてますよ」
「一緒に過ごさない?」
そして気づく。
先輩が言ってるのは、24日と25日だ。
クリスマスイブとクリスマス。
「はいっ…過ごします!お願いします!」
「ふはっ、すごい勢い」
「あ、ごめんなさい…」
「ううん、嬉しいよ」
クリスマスの約束をして、俺は部屋へと戻った。
部屋へ入ると紅輝が居て、首を傾げている。
「あれ?」
「どうしたの?」
「今日は帰って来ないのかと思ってた」
「っ…帰ってくるよ!」
「あははっ、ごめんごめん!」
藍野先輩といい紅輝といい、俺のこと揶揄って楽しんでるよね?
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