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それからの数日はあっという間で、すぐに終業式の日となった。
体育館で終業式があって、教室に戻ってくるなり担任の先生から成績表が渡された。
宿題も一緒に。
文化祭の後に行われた席替えで、紅輝が俺の前になった。
「成績どうだった?」
だから、すぐにこうやって後ろを向いてくる。
「まぁまぁかな…。紅輝は?」
「俺はクラスで8番」
「へぇすごいじゃん」
「灰凌は?」
「…17番」
「確かにまぁまぁだね?」
紅輝が失礼なことを言う。
「学年で」
「は?」
「クラスは2番」
「えっ、何だよ〜俺よりいいんじゃん!」
「はい、そこ〜お喋りはそこまで」
いつの間にかクラス全員の成績表が配られ終わっていて、後ろを向いていた紅輝が先生に注意された。
「休みの時でも羽目を外し過ぎずに学生らしく過ごすこと。特に椿葵な」
「何で俺名指し!?」
クラスで笑いが起こる。
紅輝はこんな性格だからか、クラスのムードメーカー的な感じになってる気がする。
それから次の登校日の日程や持ち物などの確認をして、下校となった。
今日は午前で終わりだ。
「藍野先輩、教室に迎えに来るの?」
「ううん、生徒会の集まりがあるみたいだから先に寮帰っててって。部屋に迎えに行くからって」
「そっか!じゃあ一緒に帰ろ」
「うん」
そして俺たちは帰路に着いた。
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