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「はっ…はぁ…」
「灰凌」
「っ」
「キスしていい?」
イッたばかりだというのに、先輩はそこから手を離さずゆるゆると扱いている。
何で今更キスしていいかなんて聞いてくるんだろう。
なんて思いつつ、余韻で全然考えられない。
「うん…」
「ふっ、可愛いなぁ」
先輩の方へ手を伸ばすと、しっかりと握られた。
そして深い深いキスをする。
「んんっ…」
気づけば、先輩のと一緒に扱かれていた。
「っ、あ…んぅッ…」
「ん、」
こんなこと、今まで一度だってしたことがなくて、気持ち良くて、
「あ、先輩っ…イキそ…っ」
「一緒にイこ」
「あっ、んッ…!」
「っ!」
力強く触れられ、イッたのはほぼ同時だった。
「っはぁ…」
「灰凌、大丈夫?」
「うん…へいき…」
頷く。
でもすごく瞼が重い。
「先輩…」
「ん?」
「す、き…」
なんとか言葉を紡いで、俺はそのまま目を閉じた。
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