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こういう時に限って、上手くいかない。
扉が開く音がした。
「紅輝…?」
立ち上がり、玄関の方へ向かう。
「…っ、直澄先輩…な、んで…?」
「今丁度そこで椿葵くんに会ってね、入れてくれたんだ。椿葵くんは友達の所に行ったよ」
気づかれる前に、着替え…
「俺、」
「灰凌」
名前を呼ばれて、過剰に反応してしまう。
目を細めた先輩は、まっすぐに手を伸ばし一直線に俺の首に触れた。
ビクッと肩を揺らしてしまう。
キスマークが付いてるそこに。
「これ何?」
「っ…あの、」
「キス…マークだよね?これ」
首を横に向けさせられる。
「誰に付けられたの?」
口調は優しいけど、声音は怖い。
俺は何も悪いことをしてない。
なんて言えばいいの?
「あの…」
「言って?」
心の中で菫玲先輩に謝る。
「菫玲先輩に…」
「菫玲って…飛世に?嘘でしょ…」
嘘…
気がつけば俺は直澄先輩のことを押していた。
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