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それから直澄先輩とは変わらず楽しく過ごした。
そして、夏休みに入った。
「直澄先輩は何食べますか?」
「うーん…そうだなぁ…定番は焼きそばかお好み焼きだよね」
今日は二人で夏祭りに来ている。
「広島風お好み焼きだったら焼きそばも一緒に食べられますね」
「ふはっ、そうだね」
「何で笑うんですか」
「さすがだなと思って」
「えー?」
馬鹿にされたような気がするけど、先輩が楽しそうだからいっか。
「あ、ほらお好み焼きあったよ、広島風の。食べよう」
「はいっ」
それからお好み焼きを食べて、じゃがバターを食べて、定番のかき氷も食べた。
「あははっ、灰凌舌が真っ青だよ」
「そういう先輩だって緑ですよ!」
「ははっ」
そして二人並んで花火を見上げる。
花火に夢中になってる人混みに紛れて、こっそりキスをした。
幸せだった。
それなのに、
それは一瞬の出来事。
確かに、信号は青だったのに。
ただ、笑って過ごしたいだけなのに、どうして神様は意地悪なんだろう。
目の前が真っ赤に染まった。
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