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「俺がいるから、直澄先輩に辛い思いさせてるってことですか…?」
「俺が辛いのは仕方ないし、いいんだよ」
「よくないです」
どうすることが正解?
思い出して欲しいっていうのは、俺の我儘?
先輩を苦しめてしまうのなら、別れた方がいい?
「ごめんね。どちらにしても灰凌くんを苦しめるのは変わらないね」
「っ…別れましょう、直澄先輩」
きっとこの選択が正しい。
だって、直澄先輩は俺のことが好きだということが、分からないから。
「灰凌くん…」
「…本当はっ、別れたくないし、早く思い出してほしいし、離れたくないっ!でも、直澄先輩のこと苦しませるのは違うから…っ」
俺は思いを自分勝手にぶつけて、直澄先輩の肩に手を置いて顔を近づけた。
そしてゆっくりと唇を重ね合わせた。
「好きです。ずっと」
もう一度唇を重ねたら、直澄先輩の手が俺の後頭部に添えられた。
「っ…」
そして、薄く開いていた口内に、先輩の舌が侵入してくる。
「っんんぅ…」
こんなキスされたら…
唇が離される。
至近距離で目が合う。
「灰凌」
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