アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
家の前に行くと鴻臥は真っ赤な顔をしながら手を擦らせながら待っていた。
俺が来たことに気づくとぱぁとした表情を向けてきた。なんか犬みたい。
「悪い。寝坊した。」
「気にしなくていいよ!仁が遅れてくること予想はついてたし。」
どうやら俺が寝坊してくることは目に見えていたらしい。
確かに俺は三回あったら二回は寝坊が主で遅刻する。そのため部活の合宿があったら前の日に鴻臥の部屋に泊まることが多い。
「だったらもう少しお前も遅く来ればいいだろう。外も寒いし。」
今日は2月20日。春がもうすぐといっても今日はいつもに比べ少し冷え込んでいた。いくら鴻臥が学校は決まっているにしろ残り少ない学校生活を潰すのは気が引ける。
「大丈夫だって。俺そんな風邪ひかないし。それに俺が早く来たのは楽しみすぎて早く来てるだけだから気にしなくていいよ。」
なんかほんとわんこに見えてくる。少しかわいいと思う自分がいるがあえて黙って「そうか。」と返した。
「じゃあ行こっか!電車乗り遅れちゃうよ!」
鴻臥がは来たばかりの俺の手を掴み駆け出した。
「そんな急がなくてもまだ時間あるぞ。…っておい!」
訂正、こいつはかわいいわんこではなく、ただの元気いっぱいのわんぱくな犬だ。
後は一週間後の結果を待つだけとなり、俺が家でぼーっとしてると昨日の夜急に隣町の遊園地に行きたいと言い出し今に至る。俺は最悪備え勉強でもしようかと思ったがこいつが「大丈夫。仁は今までの中で一番勉強してたし。それに俺遊び行きたいから行こうよ!」といったのが発端だ。
でもこいつが言うことはなぜか安心できて何の確信もないままOKしてしまったのだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 4