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1話
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「んっん〜!」
僕はいつも通りの朝を向かえた。
ちょっぴり寂しい朝だ。
まだ目の覚めていない顔にペちペちと叩き
ゆっくり制服に着替えて1階のリビングに向かった。
(やっぱり今日もか)
いつも冷めきった朝食
そして手紙とお金が置いてあった。
手紙の内容はと言うと
「今日は悠介と2人で食べに行くので
鈴は適当に食べてください」
という内容だ
母さんは弟の悠介だけをものすごく愛していた
俺にはちっとも愛してはくれなかった
僕とあいつじゃ頭と顔の出来が
違いすぎるからかもしれない
双子だというのになぜこんなに違うのかど
一日中考えてたこともあった
そんなことを思い出しながら玄関へと足を運んだ
「いってきまーす!!」
返事の返って来るわけのない、家に一言いい家を出た
するとそこには
「おっはようございまーーーす!!!鈴先輩♡ニコニコ」
後輩の海原がいた
海原はものすごく可愛い後輩だ
俺の事好きだと言ってくれた
たった1人の存在
「おはよう…海原」
俺がおはようと返しただけで満面な笑みをしてくれる。
俺の可愛い可愛い後輩と海原と一緒に学校へ向かった。
「ねぇ、鈴先輩?」
「なに?」
「これからどんなことがあろうと一緒にいてくれますか?」
「あ?あっあぁ
ボソ好きって言ってくれたのお前だけだしな」
「なんか言いましたか?」
「いや別に…」
海原はちょっと考えたあと
嬉しそうに満面な笑みをしていた
「てか、なんでそんなこと聞くの?」
「なんとなくです」
「なんじゃそりゃww」
そんな会話をしながら学校に向かっていたら
あっという間に学校に着いた
校門の前まで行くとそこには弟が入っている生徒会がいた
「うげ!生徒会だ」
「しかも今日はフルメンバーですね」
「あぁ。やだな」
「あっ悠介発見!!」
「絶対話しかけるなよ無視だ無視」
「OKっス」
スタスタと早歩きで歩いていると
生徒会の話し声が聞こえた
「あれって悠介のお兄さんじゃない?」
「あっホントだ」
「別にあいつのこと兄貴だなんて思ったことねぇし」
「うわ!最低!そんなこと言っちゃダメなんだよw」
こんな感じの話し声が聞こえてきた。
あいつが俺を嫌っていることは知っていたが
本人の口から聞くと心が痛む
「悠介あんな酷いこと言うのになんで
嫌いにならないんですか?」
「俺が小さい頃なあいつが俺に言ったんだ「俺を嫌いにならないで」って」
「だから嫌いになれないんですか?」
「うん…」
「そっすか」
何故か俺達はその後沈黙が続いた
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