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人間が落ちてきた!
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なんの不都合か、空から人間が降ってきた。
ココは、人間界の下にある魔界で人間は入ってこれないはずだが…。どうやら悪魔を呼ぼうとして書いた魔法陣の上にこいつを乗せて儀式をしたらしい……。
「……ぐすっ…ぐすん…。……ヒクッ…」
「まぁ、なんだ…。その、取って食ったりしないから泣きやめよ」
「だってぇ…。お兄ちゃん居ないもん…ぐすん…ううっ……おにぃ……ちゃん…。うわぁぁん…」
孤児院で育ったらしいこの子は、ずっと兄と二人で、静かに暮らしてたようだ…。と言うよりも、二人は他のやつらに虐められてたみたい。
体中に傷があり、凄く怯えている……。可愛そうだが、召喚の儀式が行われるなければ人間界への扉は開かれない…。
「うわぁ〜!!」
「おっと……。またか?」
「お兄ちゃんっ!!」
おぉ、こいつが兄か……。どうしよ、二人とも、俺のタイプなんだが…。拾ってしまってよかったのか…??
「綺麗な人……」
「……一緒に暮らすか?」
「……」
「……」
「…一緒に帰るか?」
「「うんっ!!」」
後数年待てば二人とも恋人に慣れるかな…。なんて思いながら連れて帰った……。俺は、不覚にも人間に一目惚れしてしまったのだった……。
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