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架空線10
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俺 昇進したあとから、勃ちが全然ダメんなっちまってて…シコッても出す前に萎えるし、硬さも前ほど無いし。お前とデキないんじゃないか て考えたら…仕事のせいでなったのに その仕事を隠れ蓑に、な。つまり「まだ使える」ってのは、お前のことじゃなくて 俺のことだ。
思わず彼の顔を見た。
重く暗い声の主は、溜め息を溢した。
「抜かずの三発」若い頃の彼を、俺は絶倫だと何度思ったかわからない。いつも弾より先に時間切れといった具合だった。
彼と手合わせする前はタチも勤めた俺が、いつのまにか貫かれる悦びに目覚めたほどだ。毎日嫌と言うほど落とされて溶かされたソレが、誤魔化しが効くぬほど不能になっていたとは…。
さっきは硬くなってたじゃないか。
あぁ、だから言ったろ?まだ使えるって…
苦虫を潰したような彼の視線と絡む。自身の口角を意識して上げ、ソレに手を伸ばした。
僅かに濡れてはいたが、俺が触るだけでは変化はしない様子だ。クニクニと指先で亀頭を弄っても棹をシゴいても、ほとんど変わらない。
…ちょっと笑える…
彼を見上げながら手を深く沈め、玉ごと掴んだ。柔らかいそれは手のひらに吸い付くように乗る。
ハハ、こりゃ良い。まだ“何も知らない”反応だ。
俺は精通前かよ。
シンク前での“反応なし”は、俺に興奮していなかったという訳ではなかったのだろうか。先程の硬化は何に対してだったのか。
んべ と舌を出して、舌先を尖らして見せた。
彼は「ん」と小さく顎を動かし許可した。
柔らかいそれを口に含むと、指先で睾丸の筋をなぞる。人並み以上の大きさは、ピストンされる度にヒタヒタと遅れて刺激してきた代物だ。行為の最中、体温よりは低いその存在感も好きだった。この中身が全て俺の中に余すことなく注がれる、そう思うと若い俺は唯一愛されているんだと思えた。
そう思い返しながら、本当に硬くならないソコに驚く。
芯がない。いや、先程よりは、ある のだろうか。
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