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新しい服に腕を通した長岡はさっと部屋の掃除をすると三条に飲み物を持ってきた。
「ほら、麦茶。
ゆっくり飲めよ。」
「ありがとうございます。」
「ん。
休んでろよ。」
冷たい麦茶の入ったマグを手渡すと、また長岡は部屋から出ていってしまった。
三条は新しい服に着替え長岡に貰った麦茶に口をつける。
暫くぼーっとしていたが長岡は中々帰ってこない。
正宗さん、遅いな…
シーツを剥いでいったから洗濯だろうと思ったが、洗濯機の動く音はしない。
サイドチェストにマグを置いた三条はゆっくり廊下を進み水回りを覗いた。
「正宗さん…?」
「どうした?」
浴室いっぱいに広がる洗剤のにおい。
その中でしゃがむ長岡の手には自分のパンツ。
「あ、俺のは俺が…っ」
「おー、元気だな。
流石若けぇ。」
太股が重いがパンツ、それも精液で汚れたものを洗って貰うなんて恥ずかしくてたまらない。
背中に覆い被さる様に手を伸ばす。
それなのに、長岡の冷たい手がそれを阻止する、
「俺が洗いますから…」
「パンツ位で恥ずかしがんなよ。
さっき、もっとすげぇ事してただろ。」
「それはそれです。」
長岡に腕を取られ背中に腹をくっ付ける。
あたたかくて大きな背中。
だけど、近付いた背中。
「パンツより精液の方が恥ずかしいだろ。
なんでパンツなんだよ。」
「せ、いえきだって恥ずかしいですよ…。
でも、正宗さんのと混ざってるから…」
「えろ…」
確実に自分のだと分からなければまだ羞恥は少ないという意味で、恥ずかしい事には代わりはない。
しかも手洗いで精液を落とされているのだ。
恥ずかしくない訳がない。
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