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本の返却に訪れた図書室で知佳ちゃんと会い、そのまま一緒に購買へ向かい歩く。
なんでも購買でミントチョコメロンパンが発売されたらしい。
最早メロンパンとはなんだと思いながら、知佳ちゃんの話に相槌を打つ。
「知佳ちゃんって、チョコミント好きなの?」
「え?
言うほどかな。
メロンパンが好きなの。」
やっぱり知佳ちゃんは掴めないところがある。
吉田はそういうところが好きなのかもしれないな。
大きな窓から日の光がさし埃がキラキラ輝いている。
そんな大学構内。
そこに居た人を見て三条はくりくりした目を大きくした。
「あ、先生」
隣を歩いていた知佳ちゃんが声をかけると、その人はやっと自分達に気が付き此方を向く。
長身ですらりとしていて、きちんとスーツを着込んだ人。
セットされた髪が窓から入る光に透けてキラキラ輝いている。
綺麗な、人。
「おぉ、三条、中川。
こんにちは。」
「こんにちは。
お久し振りです。
学校見学ですか?」
「お久し振りです。
そうなんだよ。
A組もしたよな。」
教師の顔をした長岡は頭を下げた2人に同じものを返した。
生徒にも丁寧な対応をする。
学校見学か
懐かしい
もう3年も前の話なのか
あの頃は長岡とはただの教師と生徒だったが、今は違う。
ドキドキと心臓まで会えて嬉しいと騒ぐ。
隣には何も知らない友人がいるのに。
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