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だけど、俺だって。
「どうした?」
襟刳りから覗くすっと伸びた鎖骨にちゅ、と唇を寄せた。
長岡のにおいが濃くかおる。
微かに赤くなったソコをぺろっと舐め顔を離すと、長岡は小さく微笑んだ。
「遥登もマーキング?」
「…です」
「体育祭、ジャージ着んのに?」
「……です」
クスクスと楽しそうに笑いはじめた長岡は嬉しいよと頬に触れてきた。
冷たくて大きな手。
チョークで荒れた手。
すぐに長岡のものだと解る手だ。
目線は近くなったのに、手は長岡の方が大きい。
その手に自分のそれを重ねすり…と頬ずった。
「可愛い事されると我慢出来なくなんだろ」
優しく破顔され、我慢出来なくなるのは此方の方だ。
「コーラ、飲んだらいちゃいちゃしような」
「はい」
冷たい手がすりすりと肉付きの悪い頬を撫でた。
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