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「明日になったら優等生の顔で大学通ってんだろ。
たまんねぇ…」
「国語の先生の語彙ですか…」
「今は遥登の恋人ですよ」
上顎を舐められたり啄む様なキスを何度も繰り返していると、比較的近くに自動車が停止した。
エンジンが切られ、子供の声がする。
それに続く大人の声。
三条はびくっと肩を跳ねさせてくりくりした目を長岡に向けた。
長岡は三条を隠す様に覆い被さるとじっと動きを止めて、気配に気を配る。
会話から同じく天体観測に来た親子連れの様だ。
楽しそうな声は次第に遠ざかって行った。
「焦った…」
何度も頷く三条を安心させるよう頭を撫でる。
さらさらで指通りが良い。
「…カーセックスはお預けか」
「する気だったんですか…っ」
「遥登も燃えんだろうなぁ。
なんせ露出の気があるし。
とろっとろになって腰揺らすんだろ」
「本当に捕まりますよ…」
冗談混じりに話すと三条は少し表情を砕けさせた。
やっぱり三条にはやわらかい表情の方がよく似合う。
そして、好きだ。
「じゃあ見付かんねぇうちに出るか。
デート兼ねて遠回りすんぞ」
「あの…」
「ん?
どうした」
「もう1回、キス…したい、です…」
折角リクライニングを直したが、可愛い恋人のお強請りは叶えてやりたい。
シートベルトに触れるフリをして、ガリガリな三条のやわらかな部分に触れる。
小さなリップ音と共にもっとやわらかな表情の恋人が見えた。
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