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三条は、長岡に指1本で翻弄される。
たった1本でも、三条のイイトコロが手に取るように解る長岡には簡単な事だ。
その証拠に、三条の陰茎は先走りを腹に垂らしていた。
「んんっ…ふ、…ぁ」
「美味そうに指喰っちゃって。
腰まで揺らして、どうかしたか?」
あの日の様にスマホが自分を捕らえている。
あの日と違うのはここがホテルな事、制服がコスプレな事、同意な事、そして恋人同士な事。
沢山あるのに思い出す。
あんな事があったから今がある。
逆を言えばあんな事がなければ今のこの関係はない。
なにが分岐点になるか判らない。
「ぁ……っ、きもちぃ…」
「きもちいなぁ。
でも、足りるか?」
「た、たり、ない…」
雄の目が自分を見上げる。
この目に囚えられた。
この愛おしい人に囚まったのだ。
身を屈めスマホを翳す長岡の唇を舐めた。
開かれた口に舌を差し込む。
長岡に仕込まれた通り懸命に舌を絡めた。
下手くそでもなんでも良い。
下っ腹が痛い。
欲しくてアナルが切ない。
もっと長岡を感じたい。
そのキスに感じる雑味は、自分の体液の味だ。
「ん…、ん…、はぁっ」
息継ぎはまだ上手く出来ないが少しはマシになってきた筈。
だって、沢山してきた。
「やぁーらしいキスしてきてどうした?」
「…あ、の……犯して、ください…」
その言葉に長岡は綺麗な口元をにぃっと歪めた。
それでも、下品さはなく寧ろ格好良い。
「犯してくれなんて頼むもんじゃねぇだろ。
淫乱」
この人に捕食されたい。
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