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虚偽的欲求
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昨日のバイト最悪だったなぁ
そんな事考えながら、学校に向かう
「おっはよ!」
後ろから腕を伸ばして俺の首を掴むその主は
俺の友達、鈴木
友達も普通ってどゆことや…
いやいや、それは失礼か
「何ボソボソ言ってんだ?今日小テストだぜ?
死にてーよ!!」
「そうだった!俺勉強してねーや」
「まあ、あの先生緩いから大丈夫だろ!」
「だな!」
たわいもない会話をしながら、教室に入ると
どこかで見覚えのあるイケメンが女子に囲まれながら立っていた
「え?転校生?」
「まじで!?そんなの先生から聞いてないぜ」
「だよな、誰だあれ?」
んんんん、どっかで見覚えが…
「あああああ!お前昨日の!」
イケメンがこっちを見る
目があった、ドキッとした自分がいる
「ぁ、どっかで会いましたっけ?」
えぇー、覚えてない感じ!?
まぁ確かに俺は当たり障りのない顔だし、
そこらへんにいる顔だし?
でも傷つくなあ〜
「気のせいすっよね〜はは」
「お前、知り合いなの?」
「いや、全然知らん」
「えぇ?」
(トントン
誰からか肩を叩かれた
「はい?っておわ!な、な、何?」
「誰か知んねーけど、友達になってよ」
「んんんんん?意味がわからん なんで俺?」
「なんとなく。」
なんとなくで友達選ぶなよ!!!
そんなに平凡と並びたいか!
そんなにイケメンアピしたいのか!!!
「べ、べつにいいけど…」
「ん、よろしく」
そう言って歩いて教室を出た
「なぁに、彼」
「しらーん」
「しらーん。じゃねーだろ!お前友達になったんだから仲良くしてやれよ!はは」
嫌だね!なんで俺があんなイケメンの世話をしなきゃいけないんだヨォォ!
ホームルームが始まり
先生が教室に入ってきた
「急遽転入が決まった、生徒がいてな
紹介するから入りなさい!」
(ガラガラ
「うっす、本間です」
「みんな仲良くするよーに、
席はどこがいいかな」
「あ、俺あの普通っぽいやつの隣がいいっす」
え、待って待って
タイムタイム、
ん?普通っぽいやつの隣ってどこ?
え、俺の隣?普通っぽいって何?俺の事?
なら、ぽいとかつけねーで普通の隣でって言え!
「あー、小鉄の隣か。いいだろう座りなさい」
いいだろう、じゃねーよ!良くねーよ!
なんでこうベタな少女漫画みたいになるんだよ…
こっちくんなよぉ〜…
っても来るよな。
「よろしくな、小鉄」
馴れ馴れしく、下の名前で呼ぶな!
なんて事言えず
「よろしくねぇ、本間君」
「カズって呼んで」
「はぁい〜」
なんだよ!スカしやがって!
腹立つな
(トントン
「ねぇ」と言って隣のイケメンが俺の机に音を鳴らして俺を呼ぶ
「な、なんでございましょう…」
「お昼ご飯一緒に食べようね」
お前は女子か!なんだよ。
「あ、はい…」
なんで、俺なんだよ…
「あ、あのさ、なんで俺なの?」
「え?普通っぽいから」
はい、頭きたー
ぶん殴りてぇ!
「あんたさ、さっきから人の事普通とか言っちゃって失礼だと思わないの?」
おぉぉ!!!鈴木!
「こいつは普通なんじゃなくて、個性がないだけ
だから。」
全然フォローになってねぇよ!
変わらないじゃんか!
「あぁ。そっか、個性がないだけね。かわいそ」
おいぃぃぃ!なんだよお前ら!
鈴木もイケメンも大っ嫌いだくそが!
いつまでこの屈辱的な時間が続くんだ…
(キーンコーンカーンコーン
やっと4時間目終了
ったく、ゴミタイムズだったぜ
「ねぇ、ご飯食べようよ」
そう言ってイケメンのカズが俺の袖を引っ張る
「あー、そうだったね!いいよ食堂行こう」
「うん。」
「鈴木〜、行かないの?」
「ん?あ、俺先生に呼び出しくらってんだわ
先行っててくんね?」
「了解ー、んじゃ行こ」
「うん。」
そうして、食堂につきおばちゃんに食券を渡す
のはいいいものの、
イケメンカズさん女子に囲まれて大変ですなぁ
まぁ、俺は気にすることねーか
「ねー、テツ、助けてよ」
「しらん」
「平凡のくせに、つめてぇな」
今度は平凡かよ!
「なんで、そんな俺につっかかるんだよ!」
「だって、可愛いんだも〜ん」
(キャーーーー!!!
うるさいな女子
なんでそのセリフだけで
黄色い歓声が上がるんだよ!わからんな
そして、イケメンカズの腕引っ張って女子の群れから連れ出す。
「あぁ、一苦労だ…」
「助かったー、ありがとね」
「い、いや、別に」
お礼とかはちゃんと言えるんだな、そこは良し
「なぁ、イケメンはやく飯食っちまおうぜー」
やっべ…口が滑った
「イケメン?俺?」
「わかってんのかよ…」
「ほかにいないもん」
うぜえー。なんなんだこいつ、自分ラブだな随分
俺は唐揚げ定食を頬張り、カズはサラダを頬張る
まずこっから違うよな。
唐揚げ定食っていう、一般的な食べ物
それに比べて、高校男児の昼食はとても大切だと言うのになぜだ!?なぜサラダ?
「それだけで、足りんの?」
「うん、唐揚げとか俺脂っこいの嫌いだし」
「そ、そっか」、
殺しテェ。
唐揚げが嫌いな男なんているのか!?
いるのか…
「おぉーい!テツ〜」
「あ!鈴木!こっちこっち」
「チッ….」
ん?今こいつ舌打ちした?
まさかな、それは無いよな
「ごめんな!遅れてこいつと2人きりとか息苦しいだろ!ははは」
「いや、そんな事ないよ」
「おい!失礼だな!なんてこと言うんだ!」
「ごめんごめん、はは」
そう言って鈴木が俺の頭を撫でる
ふとした瞬間、カズの事を見た
なんか知んないけど俺めっちゃ睨まれてる。
え?なんかしでかしたっけ?
「な、なんでそんなおっかない顔してんだよ、」
「ん?どんな顔してた?俺」
「だから、おっかない顔!」
「気のせいじゃない?」
「んー、」
なんか変だぞ
なんか違うぞ
謝ったほうがいいのか?
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