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わたしの“親友”5
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杏珠side
担任「今日は自己紹介をする日だから次の時間までにカードを用意しておくように!」
今はSHRの真っ最中
(今日も休みなのかな…)
杏珠は担任の話なんて耳に入っておらず空いている席を見つめる
そうしてるうちに時間はどんどん過ぎていった
担任「それではSHRを終わりに…((コンコンッ
学年主任「先生今お時間よろしいでしょうか?」
担任が言いかけたその時教室のドアがなり学年主任が顔を出してきた
担任「あ、大丈夫ですが…どうかしましたか?」
学年主任「実は……」
担任は学年主任の傍までいくと学年主任が話し始める
その声は小さくて杏珠にはよく聞こえない
(何したんだろう?)
教室も少し騒ぎ始めた
担任「みんな、待たせてすまなかった、少し静かにしてくれるか?」
担任が戻ってきてそう言うとクラスがしんと静まりかえる
学年主任「さあ、入っておいで」
学年主任がそう声をかけるとドアの前に女の子が現れる
胸まである真っ黒なサラサラな髪の毛にぱっちりとした目。色は色白で可愛らしい顔つきな女の子
(綺麗な子だけど今にも倒れそう…)
杏珠はそう考えていると入口で棒立ちにしていた女の子が俯き、怯えたように教室に入ってきた
担任「席はあそこだぞ。」
担任はそう指示すると女の子は席に座る
学年主任「それじゃあよろしくお願いします」
学年主任はそういうとクラスから出ていった
(あの子が首席の子か…思ってたよりずっとか弱そうだな)
そう思っていると後ろから背中を叩かれる
振り向くと莉亜も同じことを考えていたのか女の子の方を向きながら話しかけてくる
莉亜「きたんだね…けど大丈夫かな?あの子」
杏珠「多分詩織ちゃんあたりが後で声かけると思うから多分大丈夫だと思うよ」
莉亜は杏珠の考えに納得したような顔つきをしてすぐに姿勢を正す
担任「それではSHRを終わりにするぞ。あ、麻原は終わったら少し来てくれ」
璃々華「わかりました」
挨拶の後に麻原と呼ばれた女の子は先生と廊下へでていく
詩織「来たね〜!あの子!すっごいキレーな顔してた!」
涼音「でも通った時に見たけどすごく細くて白かったから心配」
詩織と涼音は杏珠の席に来るとさっきの子の話をし始めた
クラスの女子「さっきの子ずっと休んでた子でしょ?なんか知ってる?」
クラスの男子「顔はめちゃくちゃ可愛かったよな!」
詩織達だけじゃなくクラスのほとんどがさっきの子の話で持ち切りだった
杏珠「確かに倒れそうだったよね」
莉亜「気になることたくさんだし早く話してみたいな」
詩織「じゃあ自己紹介の時間終わったら話しかけに行こうよ!お昼も誘ってさ!」
詩織の意見を聞くとみんなが嬉しそうな表情浮かべ自分の席に戻って行った
(楽しみだけど、大勢でいってびっくりしないかな…)
そう思いながら杏珠も自分の席について自己紹介カードの支度をし始めた
璃々華side
(やっぱり怖いな…息苦しい…)
担任「大丈夫か?麻原?」
璃々華「はい…大丈夫です…」
璃々華は担任に呼ばれてエレベーターホールと呼ばれる広い空間に居た
担任「そうか…とりあえずクラスの子たちにはまだ麻原のことを言っていないんだ。でも言うべきだと先生は思うんだが麻原はどうしたい?」
璃々華「私は………」
璃々華は迷ってしまった
(言って欲しいけど…また悲劇のヒロインとか言われるのもやだなあ……)
璃々華はいつもそうだった
身体が弱くすぐ倒れてしまうため女子達からかまって欲しいアピールと陰口を言われてきた
担任「周りに助けてもらう人が多い方がいいだろう?」
(でも仕方ないよね……迷惑かけたら困るし…)
璃々華「わかりました…よろしくお願いします。」
担任「わかってくれてよかった。今日は午後まであるがどうするんだ?」
璃々華「今日は病院に行かなきゃ行けないので午前中で早退させてもらいます」
璃々華がそう言うと担任は納得したような表情をした
担任「わかった。話はそれだけだから、じゃあ帰りのSHRの時にみんなに伝えておくから。伝える時に自分がいない方が気が楽だろう?」
璃々華「はい、ありがとうございます。失礼します」
璃々華はそう言うと教室には戻らず保健室に向かった
璃々華「失礼します。吸入器借りてもいいですか?」
保健の先生「璃々華ちゃん、今日は来たのね。そこに置いてあるからね。あと5分程度で始まるけど大丈夫?」
もう保健室の先生には事情を話して保健室に吸入器を置いてもらっていた
璃々華「吸入は3分程度で終わります。教室まではエレベーターを使わせてもらうので大丈夫です」
璃々華は多くの階段を登ってしまうとすぐに喘息の発作が出てしまうほどなのでクラスがある5階まで階段で上がることはほぼ不可能なので学校側からエレベーター使用の許可が出ていた
璃々華「ありがとうございました。」
保健の先生「いえ、またいつでもいらっしゃい」
吸入が終わり先生の言葉に頷いて保健室を出てエレベーターに乗り込む
(クラスの視線怖いな…とにかく吸入もしたから頑張らなきゃ)
そう思いながら璃々華はエレベーターを降りてクラスへ向かった
クラスはまだザワザワしており入っても注目はあまりされなかった
璃々華は安心して自己紹介カードの支度をした
―――――――――
作者です!
あの、アクセス数が一日で100を超えました!
投稿し始めて一日で100行くとは思っていなかったのでほんとに嬉しいです!!
本当に皆様ありがとうございますm(_ _)m
これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!
またリクエストも随時募集中ですのでコメントお待ちしております!
以上作者からでした!!
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