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わたしの“親友”9
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杏珠side
聖女のことを知らなかった訳じゃなかった
噂には聞いたことあったけどそんなに興味がなかった
凜々華ちゃんが聖女でも別に私はなんとも思わない
だって凜々華ちゃんは凜々華ちゃんだ
凜々華「ごめ、なさっ…っはぁ…!」
杏珠「平気だから、なんも謝らないでとりあえず吐いてみてそれから吸おう?」
凜々華ちゃんは涙を浮かべてうちに寄りかからず必死で自分で立とうとしているがそれは見ていて危なかっしくどうしてもうちの方に寄せるが逃げてしまう
(どうしたらいいんだろう…怖いよな、そりゃ…)
エレベーターでの時間は1分ほどだったがそれがとても長く感じた
歩いて保健室に向かうと保健の先生が迎えてくれた
保健の先生「あら!凜々華ちゃん!ありがとうね?さぁ、こっちの椅子に座らせてくれる?凜々華ちゃん落ち着いたら吸入しようか?」
保健の先生が誘導した椅子に座らせると凜々華は力が抜けたように椅子に寄りかかる
保健の先生が吸入器を持ってきてくれて吸入し始めたので安心した
保健の先生「少しいいかしら?」
保健の先生はうちにしか聞こえないほどの声の大きさでそう伝える
うちは頷くと保健の先生は凜々華に話しかける
保健の先生「凜々華ちゃん、少し席を外すからちょっとまっててね?」
凜々華「(コクッ)」
凜々華は虚ろな目をしながら頷くとまた前を向いて吸入を続けた
保健の先生「突然ごめんなさいね?あの、お名前は?」
杏珠「柴田杏珠です。」
保健の先生「杏珠ちゃん、わざわざわありがとう。今の時間はLHRかしら?」
杏珠「はいそうです。それで、凜々華ちゃんは?」
保健の先生にそう聞くとあまり聞いて欲しくなかったようで少し困った顔をしていた
保健の先生「あまり身体が強くないらしいのよ。また担任の先生から説明があると思うわ。ともかく先生に伝えてくれるかしら?」
わかりましたと伝えるとありがとうと言われて凜々華がいる保健室に戻って行った
(もうそろそろ授業終わりそう…)
そう思い急いで教室に戻った
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