アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-5-
-
…
しばらくしても先輩からは何の返事も帰ってこない。
「な、殴ってもいい!で、す、…よ…」
顔を上げると僕の頭がおかしいのか、それとも桜のせいなのか、
先輩は口を押さえながら僕と同じように顔を真っ赤にしていた。
初めて見る。
そんな顔するんだ…
先輩の瞳に映った僕もだいぶ赤いのだろう。
「小泉、」
名前を呼ばれて、急に怖くなる。
でも、もう引き下がれない。
どんな酷い事を言われてフラれても、後悔はないと覚悟を決めていた。
「あの、さ…、いいよ。」
目を逸らして口元を隠している先輩から信じられない言葉を聞く。
「俺も、好きだから…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 5