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寄り添う
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空気になりかけてた駆です。
智樹が背負う大きな錘。頭の良くない俺には到底理解しきれないほど大きいものだ。分かったことはただそれだけ。
「智樹…」
頭の良くない俺は気の利いたことを言って慰めることもできず、ただただ彼の名前をぼやくことしかできない。
潤だったらなんていうのかな…
「そっか、てっきり僕は駆が智樹の合意なしに襲いかかったのかと思ったよ…いやー、安心した。」
そうだ、こういうやつだった。
「おい、潤!!流石にそれは失礼だろ!?俺は猿か!?」
「あぁ、たしかにな。失礼だったな、猿に。」
「そっちかよ!!!!」
くっそ腹立つ。
「…ぷっ、あはははは!…はぁ、ごめん、なんか見てたら面白くなっちゃって笑笑」
笑ってくれた…?
「いいなー、おれ、あんまり人付き合いとか得意じゃないからすっごく羨ましい。」
…なんだ、となりに寄り添ってやればよかったんだ。
難しいこと考えなくて良かったんだ。これなら、俺にだってできるはずだ。
俺は智樹のそばにいてやりたい。
「智樹、今日から俺の友達な!友達の友達も友達だから、潤とも友達な!」
「うわぁ、強引すぎ笑流石だね、単細胞。て、ことだから智樹、改めてよろしくね。」
うるせえ。
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