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友達
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「智樹、今日から俺の友達な!友達の友達も友達だから、潤とも友達な!」
「うわぁ、強引すぎ笑流石だね、単細胞。て、ことだから智樹、改めてよろしくね。」
涙が出るかと思った。実際出ていたかもしれない。
おれは、自分の秘密を守るため友達なんて小学生時代から作ろうとしなかった。欲しいとも思ってなかった。
でも2人は、おれを受け入れてくれた。
「気持ち悪くないの?…次いつメガネが外れて2人に迷惑かけるかもわかんないのに。」
「気持ち悪くもないし、迷惑だなんて思ってない。…ただ、ちょっとびっくりしたけど…これからは大丈夫だ!周りが何か言ってきても、俺は智樹の味方になるからな!」
なんて心強い味方だろう。
ふと、潤君が話し始めた。
「僕ね、女の子が嫌いなんだ。小さい時からずっと。男しか好きになれない。友達としても、恋人としても。気持ち悪いって思われると思った。だから、誰とも仲良くできなかった。智樹の気持ちが痛いほど分かった。僕もその頃すごく辛かったよ。そんな時、駆が友達になろうって言ってくれたんだ。駆は、僕を受け入れてくれた。死ぬほど嬉しかった。こいつはバカで、単細胞だけど絶対に裏切らないってその頃から確信してた。…智樹が駆に出会えてよかった。ついでに、僕とも。」
潤君はすごく綺麗だった。凄く、潤君が繊細で儚く見えた。
おれだけじゃなかったんだ。
おれも2人に出会えて良かったよ。
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