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説教タイム
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「ったくよぉ…なんであんなわかりづらいところにメガネ放置するかなぁ!?」
「おれにとってメガネ、どれだけ大事か分かってる!?」
「申し訳ありませんでした…」
智樹から解放された途端これだ。今俺は、仁王立ちする智樹と潤の前で土下座している。
「…てか、なんで俺がメガネを冷蔵庫の上に置いたって確定してんだよ!智樹が自分で置いて忘れてただけかもしれねぇだろ?!」
そうだ、まだ俺と決まったわけではない!俺は置いた記憶はない!
「智樹なわけねぇだろ。智樹にあそこにメガネ置けるほどの身長ねぇだろうが。」
あ、こいつ智樹すらも敵に回しやがった。
潤は続けて言った。
「それに、わざわざあんな高いところにもの置く バカ なんて、お前しかいねぇだろ」
え、理不尽。「バカ」強調したし。暴走した潤は簡単には止められない。周りを荒らし尽くすまでは放っておくか、黙って話を聞くしか対処法がない。だから俺は、今もなお土下座したまま顔を上げずにいる。
「潤くんの言う通りだよね。ほんと駆くんはバカだ。身長わけろ。」
なんで、智樹は貶されたのに潤の味方なんだ…なんで俺は独りなんだよぉ…あ、なんか泣けてきた……
「ゔぅ…ごめんなさいぃ…ひっく、お、俺が悪かったから…許してぇ…うぇ…ズッ、グスッ…」
どうせ、俺はバカだよ。ただただ図体がでかいバカだよ、木偶の坊だよ…くそぅ。
その時、これでもかと床に擦り付けていた頭の上に暖かいホンの少しの重みを感じた。
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