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3人の昼
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午前のかったるい授業を終え、待ちに待った昼休みがやってきた。僕は弁当箱を持って僕らの待ち合わせ場所の智樹の机に向かった。僕らはいつも智樹の机で飯を食う。智樹の机は窓際で暖かい。僕たちだけの特等席だ。
「はーらへったー!!飯ー!」
「お腹すいたね、ご飯食べよー」
駆は購買のパンを、智樹は自作の弁当を取り出した。僕も朝作った弁当を取り出す。
「「「いただきます。」」」
僕の弁当は朝ごはんのあまりのホットケーキ。あと、それとは別に大量のクッキー。
「わぁ!潤くんのお弁当すごいね。美味しそう。」
「智樹も食べなよ、はい、クッキー。」
「ありがとう。( ´༥` )」
あー、かわいい。天使がいる。天使がいるぞ。
「えー、ずるい。潤、俺にもくれよ!」
はい、ぶち壊してきた。腹立ったからとりあえず右ストレート。
「ぶへっ!暴力反対!差別反対!」
「僕がお前を差別しなかったことあるか!?」
「ない!」
「だろ!諦めろ。」
この会話は小学校の頃からずっと変わらない。僕らにとっては毎度恒例のことだが、智樹は初めて見たらしい。天使が裏のない天使面で笑ってる。正直言って眼福。
「駆くんと潤くんといるとすごく楽しい。友達になってくれて、本当にありがとう。」
視界が揺らいで僕の意識はここで途切れたとさ。
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