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3人の昼 2
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午前の授業を終えた後の昼休み。二人はいつもおれの机に来て昼食を一緒に食べてくれる。それが今までじゃ考えられなくて…すごく、幸せ。
「「「いただきます。」」」
駆くんは購買のパンで、潤くんはホットケーキと大量のクッキーだった。
「わぁ!潤くんのお弁当すごいね。美味しそう。」
おれも甘いものが好きなので目が輝いた。潤くんは優しくておれにもクッキーを分けてくれた。おれは夢中で頬張った。
手作りのクッキーはやっぱり美味しい。友達が作ったクッキーだから尚更!
「えー、ずるい。潤、俺にもくれよ!」
おれは見てしまった。潤くんの背後に鬼を。
「ぶへっ!暴力反対!差別反対!」
潤くんは駆くんの頰を思いっきり殴った。駆くんは頰を抑えて抗議するが、
「僕がお前を差別しなかったことあるか!?」
「ない!」
「だろ!諦めろ。」
うん…なんか、喧嘩してるはずなのに息ぴったりすぎてこっちが耐えきれず笑えてきてしまう。なんで、二人はこんなに面白いんだろ。眩しい。
「駆くんと潤くんといるとすごく楽しい。友達になってくれて、本当にありがとう。」
その直後、なぜか潤くんは大量の鼻血を出して床に崩れ落ちた。
「潤!?おい、大丈夫か!?智樹、先生呼んできてくれ!!」
「わかった!!」
先生を呼び、潤くんは無事保健室に運ばれた。
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