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保健室の男(?)
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かくかくしかじかあって、僕は今保健室のベッドの上だ。起き上がってみたが、血は足りてないらしく頭がクラクラした。
もう少しくらい寝ててもバチはあたらないだろ。
もう一度寝転んだ後寝返りを打った。隣のベッドにも誰か寝ている。
男か。保健室の先生いないし、ただのサボりか?
「ぐーキュルルル…」
「!?」
隣で寝てる男から思っ切り腹の音が聞こえた。
「ふわぁ…あー、腹減った。お?」
起きた!あ、やばい。目あった。ガン見しすぎた。
目があった男は僕の人学年下の一年生のネクタイをかろうじて首に巻き、ワイシャツはだらしなく前を開け、なかに派手な色のTシャツを着ている。どうやらコイツは、不良の類の人だ。
「目覚めたんだ、あんた。オレ腹減ったんだけどなんか食いもんくれ。」
「…へ?」
思わず間抜けな声が出た。
「だからぁ、食いもんくれっつってんだよ。聞こえねぇの?」
なんだコイツ。
まあまあ、腹を空かしたやつの精神逆撫ですること以上にやってはいけないことはない。特に駆とかはな。
僕は、スラックスのポケットがら非常食用に用意していたクッキーを取り出し、不良に渡した。
だいぶ血行が良くなったようだ。頭のクラクラは治っていた。
不良は、僕が渡したクッキーにがっついた。
「うめー!これ、お前が作ったの?」
「そうだけど、僕、お前じゃなくて菱村潤 先 輩 な。」
「あー、わり。潤先輩なわかった。オレは新矢自由(しんやみゆ)」
「み、みゆ!?お前、女か?」
マジかよ。今すぐ教室帰ろ。
僕はベッドから腰を上げかけた。
「女じゃねえ。オレは男だ。名前で判断してんじゃねぇよ」
あー、焦った。男かー、良かった良かった。
僕はホッと胸を撫で下ろした。
僕は新矢自由という男と知り合った。
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