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保健室の男2
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「あー、焦った。男か、良かったー」
「先輩、なんでそんなに男にこだわるんすか?あ、わかった。先輩、彼女いるんでしょ?それも結構嫉妬深い子!だから、ほかの女と絡んでたら嫉妬されちゃう感じでしょ?」
「違う。」
彼女なんて、ゼッタイムリ。
女がムリ。僕の恋愛対象が男だってこと、いうべきかな。言ったら、絶対引かれるけど。
まぁ、今後関わることないし、いいか。
僕の前に新矢が口を開いた。
「えー、先輩彼女いないのかー。こんな美味いクッキー作れるのにもったいねー。あ、でも逆に、…オレにもチャンスあるってことか。」
「え?」
今、僕の聞き間違いじゃなかったらコイツは今チャンスがあるって言ったよな。…いや、いやいやいや、絶対そういう意味じゃないだろ。何期待してんだよ僕は。
「もしかして、先輩、女の子あんまり好きじゃない感じ?だって、こんなクッキー作るのに上手いんだぜ?女がほっとくわけねぇよ。」
さっきからクッキー、クッキーうるさいな。コイツの目にはクッキーしか写ってないのか?
「あのな、言ったら引くかもしんねぇけど。僕、お前が言った通り女が嫌いなんだ。だから、恋愛対象も男。お前、僕の近くにいたらいつかそういう目で見られるぞ?」
一気にまくし立てた。…つもりなのに、新矢は全く動じていないようだ。むしろ、余裕気に微笑んだ。
「な、なんだよ…気持ち悪いならはっきり言え!」
いきなり男から好きになるかもしれないなんて言われて嬉しいやつなんていないよな。
僕はいたたまれなくなって保健室から立ち去ろうとした。
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