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(番外)Happybirthday to Kakeru!
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7月3日。今日は、駆くんの誕生日!…らしい。おれは、全く知らなかった。現在昼休み。未だ駆くんの机の周りには人だかり。朝からずっとこの調子だ。これだから、おれも嫌でも悟ってしまったのだ。おれは今何をしているのかというと、自分の机で1人、ぼっちの陰キャをかましていた。要するに通常運転。
せめておめでとうの一言は言いたい……
駆くん友達多いもんなぁ……
潤くんも勿論あの輪の中。正真正銘本当のぼっち…自分の交友関係に少し悲しくなった。
「なあ!今日みんなでカラオケ行って駆の誕生日会しようぜ!!」
クラスメイトの誰かが言った。他のクラスメイト達も賛成の声をあげる。
駆君のために何かしてあげたかったな…
駆君はおれの数少ない大事な友達なのに…
おれは自分の不甲斐なさとその他もろもろで自己嫌悪に陥りそうだ。
もしかして、おれもあの大勢の中の一人だったのかな。勝手に自分は駆君にとってちょっと特別だと思っていた自分が恥ずかしい…
「はぁ…」
ため息は昼休みの終わりを告げるチャイムにかき消されてしまった。
あっという間に、午後の授業が終わり現在放課後。おれは、存在感を消して教室を出て帰ろうとした。
「ともき!一緒に帰ろうぜ!!」
声の主は、あろうことか駆くんだった。
え、あれ、さっき友達とカラオケに行くとか…なんとか…そっちの約束はいいのかな…
「智樹?」
「あ、いや、なんでもない!駆くん、今日誕生日だよね!おめでとう。」
「ありがとう。さっきみんなでカラオケ行くとか言ってたんだけどよ、気乗りしないからパスしてきた!」
屈託のない笑みを浮かべる駆くん。彼はどこまでも眩しい。まさに、おれの光だった。これだからおれは、自惚れてしまう。
「でさ、智樹、今日智樹の家行ってもいいか?」
「うん、いいけど帰りスーパー寄ってもいい?」
「いや、まっすぐ智樹の家行きてえ。」
そう言って駆くんはぐっとおれとの距離をつめてきた。その言葉と行動に期待してしまっている自分がいる。
「な!智樹、行こうぜ!!」
「う、うん!」
帰り道、雑談を交わしながら自宅へ帰ってきた。
家に入ってすぐに駆くんに抱きしめられた。
!?!!?!!
思考が追いつかない。無理やり脳みそを動かそうとして脳みそがショートしそうだ。
混乱状態のおれをよそに駆くんは耳元で囁く。
「友達に囲まれる誕生日も好きだけど、俺、智樹と二人の誕生日の方がいい。」
そう囁いて、そっと俺のメガネを奪った。同時に理性も奪われたおれはただただ素直だった。
「駆くん、お誕生日おめでとう。大好き。」
そのあとおれ達は長々とキスをした。舌を絡めて何度も角度を変えながら。
遅れてごめんなさい!作者です!忘れていたわけじゃないんですよ???試合が近くてなかなか更新できなかっただけです!本当に!!!
これからもメガネ時々発情期をよろしくお願いします!
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