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叔父さん
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正「ごめんね、私の名前は篠月 正信(しのつき まさのぶ)君の叔父なんだ」
凛「叔父…??」
正「そう、君のお母さんの兄なんだ」
凛「母さんの??」
正「そうだよ、君は自宅で倒れてたんだ、丁度君達に会おうと思って家に訪ねたんだけど、チャイムがならないし、ノックしても誰も出てこないから、一度帰ろうと思ったんだけど家から丁度よく君の父親が出てきたから話を聞こうと「まっ待ってください!!」うん?」
凛「それって正信さんが俺を助けてくださったんですよね?奏はどうなりました??奏は無事なんですか??」
正「落ち着いて、奏くんは無事だよ、一命は取り留めたから」
凛「そ、そうですか…」
よかった…俺は…安堵のあまり胸を撫でおろした。
正「それで話を続けるけどいいかな?」
凛「はい…」
正「君の父親に話を聞こうとしたけど、話しかける前に走り去って行ってしまってね、でも中から君の叫び声が聞こえるから、勝手ながら、家に上がり込んだんだ、そしたら…君は倒れてるし弟くんは血を流してるは、ですぐに救急車を呼んだよ…」
凛「……」
正「弟くんを刺したのはお父さんかい??」
凛「違います……」
正「……じゃあ…君?」
凛「…は…い…」
正「そうか……無神経なのは分かっているがその、どうしてそうなったのか…教えてはくれないかな?」
凛「…その…俺ッ…、」
俺とまで言った途端、言葉が詰まった…
どう説明しよう、全部言うのか??この人に?身体を売ってたことを話すのか?俺まだこの人を信じきれてない…。
包み隠さずに話してこの人はどう思うんだ??気持ち悪いとか思わないだろうか………
どうしよう怖い…。
正「落ち着いて、初対面の私を信じてとは言わない、けどね、君達を助けたいんだ、大切な妹の子だ、どんな事でも受け止める、つもりだよ」
凛「……そんなの…そんなの…ッ嘘だ!!大人はすぐに嘘をつくだろ!!約束だって守ってくれない!!守ってくれたら俺、あんな事しなかった!!だいたい!こんな都合のいい話信じられるかよ!!今更、だろ……どうしてもっと早く…来てくれなかったんだよ…!」
受け止めるなんて嘘だ、きっと突き放して、どん底に落とされるに決まってる…でも分かってるこの人を責めるのは筋違いだ、この人には俺達のことなんて関係ない、でも…止まらない、今まで、抑えてきたものがどんどんと溢れ出してくる。
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