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よく分からない
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正「………それでね、君達の事を…預かって欲しいと言われた。」
凛「…なんだそれ、厄介払い?俺達要らなかったの??ならなんで、生んだんだよ!」
正「そっそれは違う!!君達の事を愛してたから、私に預けようとしたんだ…」
凛「何が愛してるだよッふざけんな!親父を金で繋ぎ止めて、俺達の、事なんか見向きもしなかった癖に!!」
正「…すまない」
凛「ッ、!なんであんたが謝んだよ!!」
正「妹が君達の事をどれだけ傷つけたのかはよく分からないが、傷つけた事に変わりない、だからすまない…」
凛「…あんた関係ないじゃん」
正「関係無いことはないよ、真剣に妹を探せば君達だって酷い目に会ってないかもしれない、それなのに私は、私は諦めてしまった…、幸せになっているかも知れない妹を見つけて邪魔したくなかったんだ、でもそれが間違いだった、それに、もう一つ私は君達酷いことをしている」
凛「なにを?」
正「ッ…私はね断ってしまったんだ……君達を預かって欲しいと言われて断ってしまった……話を聞いて、とても冷静じゃ居られなくなってね、頭に血が登って、妹にもとても酷いことを言ってしまった。」
凛「酷いこと?」
正「…今更、連絡してきて甘えるな……自分でしたことの責任は、自分で持てと言ってしまってね…今思えばそんな事言うなんて人としてどうだって話だよね…」
凛「………」
……この人は別に間違ってない…いきなり家出して、いきなり連絡して自分じゃどうにもならないから、助けて欲しいなんて、虫が良すぎるんだ
正「それでね、妹はね、その言葉を聞いて泣きながら、こう言ったんだ、私に何かあってからでいい!子供たちだけでもどうかお願いしますってね…
初めて泣きながら床に頭を擦りつけて土下座する妹を見たよ、そこでやっと自分の目が覚めたよ…ここまで、追い詰められている妹になんて事を言ってしまったんだろうと」
凛「…」
正「私は分かったから顔を上げろ言ったんだ…それでも中々顔を上げてくれなくてね…ずっと私に謝りながらありがとうございますと、言われたよ」
凛「…」
正「そこまで、するんだ、君達の事を決して嫌いなわけではない、どうでも良いならそんな事はしないだろうから…」
凛「………」
…じゃあ、なんで、父を……
嫌、答えは出てる、ただ単に俺達より父の方が大事だったってだけだ
預け先を決めてもらえるだけで有り難いのかもしれない
けどそう簡単に納得出来ない。
正「………だからって納得は、出来ないよね」
凛「…もうそれはいいですッ…それより、どうして、今頃なんですか?母さんが死んだのは三年前ですよね?」
正「…そうだねその話をしないとね、実はね…本当は葬式の日に君達に会って、預かろうとしたんだ…だけど、怖かった。君達と話すのも、君達の父親に近付くのも近付いて話してしまったら、殴ってしまうような…気がして、そうしてる間に、気がついたらその場から逃げ帰っていた。」
凛「…そうだったんですか…」
正「君たちには本当に悪い事をしたと思っている…あんな劣悪な環境に子供を放置して逃げ去ったんだ、最低な人間だ…すまない」
凛「一つ聞いていいですか??」
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