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アキラはそいつを一瞥しただけでもう興味を失ったみたい。もうユキちゃんのことで頭いっぱいなんだろう。
溜息をつく俺に、組員達が慌てるが気にしないでそいつを見下した。
「うん、田代くんだね。で?目的はなんなのかなー?」
「・・・っ」
「うん、じゃ質問変えるね。
黒幕さんは誰かな?」
「・・・いうわけ、ねえ、だろ、」
「それは困るんだよねー。これ以上痛めつけられるのイヤでしょ?
大体、あんたみたいな小物が今まで潰されないでいたのは、いつでも潰せるからなんだよ?」
不穏分子なんていくらでもある。それらをいちいち潰してたら面倒だし、キリがない。
だから監視だけつけて此方に牙を剥かない限りは放置している。
この田代という男の率いるチンピラグループも、単体ならいつでも潰せる状態だった。ただの勘違いバカ。群れてないとなにも出来ない弱っちい奴。
だけど、何者かが情報を流して手を貸したせいで牙を剥いた。
もうこれは万死に値しますよね。
黒崎家に歯向かうことはそういうことだから。
こうやって優しーく俺が脅しても言わない、おばかな田代くん。
アキラもはやく帰りたそうにしてるし、はやくゲロっちゃって欲しいのにねえ
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