アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
071
-
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「10年前の話はするな。
あの時の俺は弱かった。それが原因だ。それ以上でも以下でもねえ。今は違う。」
昔の俺じゃねえ。あの日を超えるために夜を越えてきた。
弱い俺はもう捨てた。
「ユキが死んだら俺も死ぬ。アイツを一人にはさせねえよ。それがアイツへの覚悟だ」
親父たちや組、部下に斗真に迷惑をかけようと、俺は俺が決めたことを譲るつもりは無い。
「修行が足んねえよ、アホ斗真。
感情をもすべて支配しろ。恐怖もな。そしたらそんなくだらねえこと考えずに済む。」
「・・・甘いな、俺は」
お前が何を恐怖するのか、俺には分からねえ。
俺が壊れるだと?壊れた俺を止められない?
お前がいてくれたから、今ユキは死んでねえんだろ
血塗れで横たわるユキをみて、俺は真っ赤になったのは覚えている。が、気付いた時にはユキを傷つけた奴らは全員ボロボロになっていた。
斗真が俺を引き戻してくれたから、ユキは死なず済んでいるのを俺は知っている。
あのまま俺が暴れてたらユキをそのまま失っていただろう。
クソガキの頃から俺に引っ付いていた斗真
これでも信頼してるんだぜ・・・ぜってぇに言わねえけど
「修行が足んねえんだよ、バーカ
それに、ユキは死なねえ。俺が必ず取り戻す。
・・・だから、馬鹿みてえな杞憂はやめろ。」
ーーーーーーーーーアキラ side
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
71 / 145