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* Sweet.2 *
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もし好きな子がいるとしたら、じっと見つめて凄んだり、私物を軽々しく貸して、なんて言わない。
優しくしたり、好きな子の好きな話や趣味の話をして、「じゃあ、今度遊びに行こう」ってデートに誘って。
……まともにそこまで辿り着いたことなんて、1回もないけれど。
「い……嫌がらせだし! か、勘違いすんなよ! 好きな子困らせるって。小学生じゃないんだし……」
「ふーん。じゃあ、俺も夕里に嫌がらせしていい?」
「な……何だよそれ……っ。……ん、んんっ……!?」
一気に距離を詰められて、運動神経のいい夕里も咄嗟には身体を引けなかった。
腰と後頭部にするりと腕がまわされて、自由に動けない不自由さに脳内で危険信号が点滅している。
口だけは威勢のいい夕里を「煩い」と叱る代わりに、実力行使で茅野は黙らせる。
ちゅく、と角度を変えて貪られる度に、生々しい音が鳴って恥ずかしい。
やっと唇が離れたときには、すでにへろへろになっていて1人でまともに立っていられなかった。
「お……俺のっ。ファーストキス、だったんだけど!」
「へぇ。いいこと聞いた。じゃあ、2回目も3回目も俺にしなよ」
さっきから「じゃあ」の使い方がおかしくないか。
辻褄もあっていなければ、キスを許可した覚えもない。
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