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* Sweet.3 *
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「ゆうちゃんのデレは貴重なんだから拝んどけよー」
お礼を言っただけでデレたって、普段どういうふうなキャラ付けなんだ、俺。
貴重なデレと聞いただけで茅野のほうも機嫌直ってるし。
何なんだそれは、と拍子抜けしてしまう。
──ちょっと心配しちゃった俺の気持ちを返せ。
茅野のもやもやが伝播したみたいに、夕里のほうがううう……と恥ずかしくなって唸りたくなる。
小さめのお弁当箱の中身を全て完食し終えると、また茅野に何故かべた褒めにされる。
茅野の下には3人の兄弟がいるのだから、褒め慣れているのは当たり前か。
つまりそれは年下扱いされているという訳で。
「何で夕里は今にも噛みつきそうな顔してるの」
「……本当に噛みついてやろうか」
「怖い怖い。もっといいところも撫でてあげるから機嫌直して?」
茅野の指がごく自然に夕里の耳の裏と顎にかけてを、本当に動物の毛繕いをするみたいに細かく這う。
思わぬ緩いむず痒い刺激に「ん……」と上擦った声が出た。
「今の声……ゆうちゃん結構えろ……」
「俺が出したんじゃない! 茅野が変なところくすぐるからだ! ちょっ……お前、ほんと、いい加減にっ……」
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