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* Sweet.3 *
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「まあまあ。茅野も頑張りなよ。男は決して顔じゃないから」
散々に茅野を挑発した後は、最高にすかっとして気持ちよかった。
しかし、放課後になっていざ合コンへと繰り出そうとした矢先に、夕里は同志達の異変に気がつく。
──さっきよりも人が減ってないか……? それとメッセージがいっぱいきてる……。
反比例の盛り上がり方に疑問を抱きつつも、夕里は寺沢に入れてもらったグループトークを開いた。
通知の数はもう100に届きそうで、そのほとんどが未読のままだ。
電話番号交換のためにスマートフォンのバッテリーを残しておこうと、最後の授業は電源を切って鞄の中に入れていたのだ。
女子のメンバーはそのままで男子が減っていて、夕里は心の中でよしよしとにんまりした。
──俺が参加するって聞いて怖じ気づいたか。まあ、しょうがないよなぁ……。
男子のメンバーは蜘蛛の子を散らすようにグループトークを退出し、残る男子は夕里と寺沢と新入りだ。
──な、な、何で茅野が参加してんの……!?
その新入りに向こう側のメンバーは、女子力たっぷりのメッセージやら絵文字やらを茅野に送っている。
せいぜい名前と挨拶を言い合うくらいだったのに、指で何度もスクロールしても追いつかないくらい、この1時間でやり取りをしている。
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