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適当に返事をしながら、スマートフォンに入っている画像フォルダの中を探す。
デートで撮ったツーショットと、こっそり映した白ひげをつけた夕里の写真を見せた。
「へー、ゆうちゃんかわいー」と寺沢が無難な感想を言う。
「カメラに向かって決め顔してるゆうちゃんもいいけど、カメラ意識してないゆうちゃんもいいよねぇ」
「……俺と付き合ってること、夕里から聞いた?」
「いや。でも、全部顔に出てて分かりやすいから。ゆうちゃんが自覚する前から、舜のこと好きなんだろうなー、って俺は見てたよ」
「は? じゃあ、知ってて合コン開いたの?」
夕里とは全くの潔白だと主張するも逆に墓穴を掘ってしまい、茅野が鋭くそれを指摘する。
寺沢は「まあ、それとこれはちょっと違うじゃん」と、茅野の追及をうやむやにしてかわした。
優しい爽やか系のイケメンだと女子にちやほやされているが、腹の中はどろどろだ。
「本当は心配してたんだよね。ゆうちゃん、男にキスされたんだけど、って俺に相談してきてさぁ。結構落ち込んでたよ。……相手が舜って丸分かりだったけど」
「夕里は反応が可愛いから、つい悪戯したくなるんだよなぁ。びびりながらバカって言われるの、すごくゾクゾクする」
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