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元カレを、諦めれたリユウ
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※ これは別作の黒葦連作の中の
一編ですが、想いは共通して
いるので、ここにも掲出致し
ました。
え?
純ちゃんを諦めれたリユウ?
んー
やっぱあれかな。
純ちゃん…
どっかで信じてなかったんだ。
自分の山岳ゼッケン。
僕が、最後に一瞬、ペダル緩めたんじゃないかって思ってた。
僕は死ぬ気で踏んだよ。
福富さんや新開さんや東堂さんにあわせる顔がなくなるもの。
でも純ちゃんは信じてくれてなかった。
違う。
信じてはくれてたんだ。
でも僕うっかり、言ってしまった。
一度だけ。
たった一度だけ。
山岳ゼッケン、一枚ずつ。
おんなじだねって…
そこからだ。
純ちゃん笑ってくれなくなった。
千回否定しても
万回否定しても
純ちゃんは信じてくれない。
僕は…
疲れてしまったんだよ…
そいつはつらかったな。
雪ちゃん…
俺の大きな女房が、俺の胸で泣く。
信頼と愛。
拓斗との間にあるのはそれだけだ。
ただ…
たださ拓斗。
たださ…
うちの女房にはためらいがなさすぎる。
拓斗。
元カレを諦めれたリユウってのはさ。
嘘でも…
俺に出会えたからって言うもんだぜ…?
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