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ストレスは水に流して
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仕事が終わり少し弓打ちの練習をしていた。気がついたら結構時間が経っていたみたいで日が昇り始めていた。広間の方は静かになり、廊下をうろついていたゴーストたちも消えてしまっていた。
部屋に戻ると、先程はいなかった屋敷の主が机に向かっていた。
「上にいたのかね。」
「うん、ちょっとね。」
「調子はどうだ。」
「悪くないよ、ばっちりって訳じゃないけどだいぶ照準は合うようになってきたかな〜」
俺はソファーに腰掛けると弓の手入れを始めた。
「そっちの調子は?」
「うむ。まあまあと言った所かな。」
「あまあま、ね。あんまり気張りすぎるのも良くないし、適度に緩んでる方がいいよ。」
「そうだな。」
そう言ってからしばらくお互いに作業を続けていた。
俺が弓を片付け始めるとドストミウルは顔を上げてこちらを見た。
「カノル、もう休むかね。」
「そうしようかな。でもシャワー浴びてからにする。」
立ち上がって浴室に向かおうとすると、ドストミウルはいつの間にかこちらに来てカノルの背に付いた。
「たまには一緒にどうかな。」
「ふーん、そういう事言うんだ。じゃあ王様にの足でも洗って貰おうかな?」
カノルが口の端を引き上げて笑うと、ドストミウルは何も言わずにうなづいた。
「つはぁ、ちょっと待てって!何アンタ、欲求不満?溜まってんの!?」
ドストミウルはカノルがシャワーを浴び始めるとすぐにその背後から体を寄せた。近づくと同時に触手を出すとその体内に滑り込ませる。
「可笑しいな。溜まるなどということは無いはずだが、怒りや憎しみを覚える心がある分何かしら心に募るものはあるようだ。」
「要するにストレス?発散口に使われるってのはいい気分じゃないけど、」
「...確かによろしくない事だ。」
ドストミウルはカノルを抱く腕の力を緩めた。
「俺でしか癒せないって言うなら、付き合ってやってもいいよ。」
そう聞いて緩めた手に再び力が入った。
「君は何故こんな私に優しいのだ。」
「別にアンタだけにって訳じゃないけど」
「それは不快だな。」
ドストミウルは触手を大きくし、強めにその奥を突いた。
「んんっ!」
そのまま徐々に大きさを増し、背後から押さえつけたまま押し広げるようにゆっくりと動かし始めた。
カノルは壁に両手を付き体重を預けたまま、シャワーのぬるい湯と少しずつ募る快感に溺れてゆく。
さらりと流る水とは違う音が時々耳の隅に入り、自分の息づかいと漏れた声が浴室に反響した。
「アンタ、も、こんな感情的になる事って...あるんだね」
ドストミウルは何も答えなかった。
「あっ、はあっ...ねえ、いま何考えてんの」
ドストミウルは奥の鼓動と、身体の反応を全身で感じながらその問いを耳の奥にしまった。
腰を浮かせるほど強く奥まで押し込んで、一番反応の良い所に擦り付ける。
動かす度に大きく跳ね、締め付けてくるその身体に抱えきれない欲望を感じる。
「なあっ、もっ、だめ...ひぎゅっ、んんんっ!」
限界を迎えて崩れ落ちそうになる身体を後ろから抱くように抱える。
「はあっ、はっ、はあっ...」
顔が見えるように体の向きを変えて抱き抱える。
赤らんだ頬、首元にまとわりつく髪、ひとつしかない目をゆっくりと開くと彼は真っ直ぐとこちらを見た。
「少しは、晴れた?」
「...すまない。そういうつもりではなかったのだが、結果的には君をまるで...」
「続きはベッドの上で聞いてやるから」
カノルはドストミウルの頭を抱えるように抱きしめた。
「俺は...ちょっと嬉しいよ。アンタのそういう弱い所が見られて。」
ドストミウルもその背に腕を回した。
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