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代々男は執事、女はメイドとして良家に仕えてきた成宮(なりみや)家。
俺はそこの三男だ。
だが、性格のせいか容姿のせいか、そのどちらもなのかわからないが、一向に主人が決まらずにいた。
10歳になると仕える家に入って、仕事を覚えて、その家の誰につくかを決めていくはずなのだが、俺はまだ実家にいた。
父親は困り果て、母親は俺を見捨てた。
兄たちは優秀ですぐに家が決まったから、当然といえば当然なのかもしれない。
でも俺は、小さいながらに自分が仕える主人は自分で選びたいと思っていた。
他の同い年の子供より、大人びていて、プライドがあって、ある意味気持ち悪かったのだろう。
仕え先の決定は難航した。
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