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告白
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「俺、今日死ぬかもしんない。
暑すぎて…」
そう呟きながら机に顔をうずめたのは伊月 雪紀(いつき ゆきひろ)。顔は中の上といったところだろうか。顔のパーツは整っている。イケメンというより美形だ。
だが、本人にその自覚はない。自分は差し詰め中の下だと思っているのだ。
雪紀はモテる。女に。否、男に、だ。
雪紀は男にモテることだけは自覚している。街中を歩いていても、女に逆ナンされた事は1度もないが男にナンパなら何度もされている。同性愛者の男達に。だが、彼も同類だ。
「そんな理由では死なねぇ」
雪紀の親友の樋口紫吹(ひぐち しぶき)が問題集を解きながら言った。
雪紀はその親友、紫吹の事が好きなのだ。
つまり、同性愛者。
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