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  • 短編集

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    26

    2

    全43ページ
    読了時間:約134分
    公開:2019/05/03 20:25
    更新:2019/10/17 14:20
  • ファン小説投稿可能
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    連載中
  • 概要

    別サイトに載せている短編を総集したものです。
    ジャンルは様々です。


    ◇あなたに祈りを
    美形悪魔×ツンデレ神父


    ーー赦されない恋だと知っていた。

    それでも、求めずにはいられなかった。

    あなたの全てに、惹きつけられた。
    溺れるように、あなたと身体を重ねた。

    その心は、手に入れられないことを知っていて。


    ◇憎しみの果てに
    獣人オメガバース

    家族を失い、独りぼっちになってしまった青年アルバートの前に現れたのは、リオルと名乗る狼の姿をした獣人。
    最初は心を閉ざしていたアルバートだったが、自分の知る獣人とは全く違うリオルに、次第に心を溶かされていくーー。

    ◇夏の泡夢
    高校生たちが一夏の思い出を作る話

    夏が来て、お祭りの屋台の光を見るとーーふと思い出す。

    俺の手を引いて笑う、あいつの浴衣姿を。
    涙が滲んで、きらきらと光る黒目がちの瞳を。
    押し出すようにして呟かれた、切なく揺れるその言葉を。

    ◇キャンバス
    俺は多分一生、兄という呪縛から逃れられない。

    『…兄さん、好きだよ』

    十五年間ずっと追い続けてきた兄の背中に、そう声をかけたあの日。
    あの日から、俺の時は止まっている。

    ◇気付いた時には
    歪んだ愛の形は、時に狂気へと変わる。

    「…ずっと、君のこと見てたんだ」

    骨張った冷たい指が、太腿をするりと撫でる。

    「……君のことなら、何でも知ってる。好きな物も、趣味も、交友関係も、…全部」

    男の色素の薄い瞳が、月明かりに照らされて、きらきらと光る。
    本能的に、力の入らない身体を必死に動かし、後退りすれば、その薄く開かれた唇が半弧を描いた。

    「…逃げたって、無駄さ。君はとっくのとうに、囚われているんだから」






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