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「……ほんとに、これでよかったのかな?」
「いいだろ、彼らは満足してる。お前もこれなら、構わないだろう?」
「……まあ……」
アリエルの視線の先、城の庭に、先程の3人がいた。
庭の手入れ、というお手伝いのようなことを罰として提案した。
魔女が来る前は、毎日アリエルと2人で手入れしていたが、それがなくなり、庭は意外と荒れている。
ちょうどいい労働だろう。
「サンディーも遊び相手が増えて嬉しそうだしな。」
「確かに……俺しか遊んでなかったしなぁ。」
くすくす笑うアリエル。
サンディーははしゃいで駆け回り、男を1人倒している。
やっと日常が戻りつつある。
「ふふふっ。」
サンディーを見て笑うアリエルを、俺は見る。
……いや、こんなに可愛かったかな。
「エリック様、アリエル様。カーティスが食事をどうするか、と。」
「あ、もうそんな時間……カーティスに申し訳ないけど、少し待ってもらおうかな。」
「はい、お伝えします。」
「あ、俺行くよ。カーティスと少し話したいし!」
アリエルはそう言って、服の裾をひらひらと揺らしながらかけていく。
「……あんなに可愛かったか?」
「ええ、通常運転だと思いますが……」
「天使だな、あれは。」
「……そうですね。」
カーティスと話しながら笑う姿を見ているだけで、愛しい気持ちが募る。
「……可愛いな。」
「エリック様、先程からそれしか言っておりませんが。」
「仕方ないじゃないか。事実だ。」
「それはそうですが…」
カイが呆れ返っているが、本当に可愛いんだから仕方ない。
「エリック様。」
「ん?」
「ひとつ、どうしても疑問に思うことがあるのですが。」
「なんだ?」
「なぜ、記憶をなくしていた時の方が、性行為が激しかったのでしょう?」
「っぐふ、ゲホッゲホゲホっ、ゲホッ!」
「……失礼しました。」
「いや、構わない。構わないが……」
あまりに突然で、むせた。
カイの口から、そんな話が出るとも思わなかった。
「……あー、えぇ……理由、だな。それは……まあ……」
「……仰りたくなければ、構いません。ただ、気になっただけなので。」
「……その、俺は、アリエルに無理をさせたくない思いが、強くて…だから、まあ……遠慮、してたんだ。」
「……なるほど?」
「……本当は、もっと感じさせて、甘やかして、トロトロにしてやりたかった。それが、その……記憶をなくして、愛しい思いだけで突っ走った結果、出てしまったというか。」
「そうですか、納得しました。ですが、やはり多少遠慮した方が良いと思います。」
「……わかっている。」
「アリエル様の体力もそうですが、色気がダダ漏れで……あの時は苦労しました。」
そう言われて思い出してみると、確かに目に毒だったような気がする。
あの時は皆記憶がなかったからいいが、気をつけないと。
そんなことを考えている間に、アリエルがこちらに戻ってきた。
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