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イケナイ放課後5
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「……あ……の。違……」
「え?」
月出さんはしきりに目を泳がせて口ごもる。
何でこんなにオドオドしてるんだろう?やっぱり人見知りだったのかな。
しかし小花依さんは月出さんのその様子に驚いたような顔で言う。
「どしたの白ちゃん!いつもは「うるさい」と「殺す」しか言わないくせに!」
「…………!」
ぎろっと月出さんが小花依さんを思いっきり睨み付けた。
お、お、おお……怖い……。
ていうかこれが素なのか?何で俺に対してだけこんなに大人しいんだ?
と不思議に思っていると、月出さんがおずおずと俺の前に進み出てくる。
俺よりずっと背が高いのでかなり見上げなきゃいけない。
するとそれに気が付いた月出さんが、おもむろに腰を曲げたかと思うと……。
「えっ!?ちょ、ちょっと、あの!?」
……なんと、突然ひざまずいてしまった。
えええ!?ど、どういう状況なんだ!?なんで俺なんかにこんな綺麗な人が!?!?
月出さんがゆっくりと顔を上げた。
その表情がまるで恋する乙女のようにほんのりと紅潮しているので、思わずドキッとしてしまう。
そうやって俺が何も言えないでいるうちに、月出さんの形のいい唇がすうっと酸素を吸い込んで言葉を作る。
「あ、あの……俺……その、あなたのこと……」
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