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手紙
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「メノウ先生、僕手紙書いたからよかったら読んで。」
「おぉ…男で手紙なんて珍しいな。ありがとう。
大事に読むな。」
最後の最後。
僕はメノウに手紙を渡した。
手紙と言っても、さっきあいつがメノウと話している
ほんの数分では、どう頑張ってみてもメノウへ気持ちを
書き切る事は出来ない。
だから
ルーズリーフには一言だけ書いた。
なるべく綺麗な文字で
メノウが読み間違わないように。
メノウが忘れていたら、それで終わり。
僕の存在はその程度だったって事だ。
女の子から可愛らしい封筒を貰って
しっかり封をして渡したそれを、メノウは
大事に読むと言ってくれた。
僕は、メノウの言葉を信じようと思う。
⑅∙˚┈┈┈┈┈┈──────┈┈┈┈┈┈˚∙⑅
メノウ先生へ
先生が小学生のとき、怪我した猫を拾った
木の下に来てください。待ってます。
安芸
⑅∙˚┈┈┈┈┈┈──────┈┈┈┈┈┈˚∙⑅
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